不妊治療

PCOSの患者さんがクロミッドで排卵しない場合には排卵誘発剤の注射を

Q,20代後半PCOSでクロミッド服用していますが、卵胞がなかなか育ちません。
もし今後注射での誘発となる場合、卵巣が腫れてリセットになることが多いと聞き、妊娠できるか不安に感じています。
出来るだけ早く妊娠したいという思いがあり、内服での誘発が無理なら体外受精を早めに開始するのは焦りすぎでしょうか。

おおよその体外受精へのステップアップの時期を教えていただけたら幸いです。


A, PCOSの患者さんがクロミッドで排卵しない場合には、排卵誘発剤の注射をするのが次のステップですね。
年齢が30才の後半の方ならともかく、すぐに保険の効かない体外受精をしなくても、保険治療で妊娠される方はかなりいると思います。


Q,お返事ありがとうございます。

ただ私の場合は片方の卵管が詰まっているようで、毎回の卵胞チェックでも閉塞側の卵巣は見えにくく、その側では卵胞が確認されたことがありません。

このような場合でも、体外受精の適応にはならないでしょうか。もし排卵誘発剤の注射で閉塞側の卵胞ばかり育てば妊娠の可能性が低くなりそうで不安なのですが、どうでしょうか。

ご意見よろしくお願いします。


A, 幸か不幸かPCOSの方にHMG製剤を使って排卵誘発をすると、複数の卵が両側の卵巣にできることがよくあります。
あなたのような方でしたら、積極的に複数の卵ができるように排卵誘発治療をされたら良いと思います。
ただしこの方法は卵巣過剰刺激症候群という副作用も伴いますので、排卵誘発治療に経験のある医師を選ばれるべきと思います。当クリニックでも排卵誘発治療を行う患者さんが多数いらっしゃいますので、選択肢のひとつにどうぞ。

高温相が維持できない状態・・・黄体機能不全

Q,クロミッド&HCGでタイミング指導を受けています。
排卵をエコーで確認しましたが、体温が高温を保てず、上がったり下がったりです。こういった場合何が悪いのでしょうか。
25歳、第一子は自然妊娠でした。
前周期は、12日高温が続きました。

現在治療3周期めで、まだ妊娠にはいたっておりません。

A,
高温相が維持できない状態を黄体機能不全といいます。あなたの場合は黄体を賦活するような治療が必要ではないかと思われます。
基礎体温を見ていないので確定的なことは申し上げにくいですが、HCGの注射効果があるかもしれませんね。

稽留流産の後に妊娠

Q,先日、7週で稽留流産だと診断されました。

手術をすることになったのですが、手術後はいつからまた妊娠に向けてトライできますか?
年齢が年齢なのでとても焦っています…。

A,流産手術のすぐあとから基礎体温を測定すればいいと思います。
基礎体温が正常に戻ったことを確認できれば、すぐにでも次の妊娠にトライできますよ。

 

「1ヶ月に3回の月経」無排卵症にはホルモン療法

Q,月経についてです。
10月の月経が3回もありました。いずれも1週間~10日経ってから次の月経が来るような感じでした。そして、10月最後の月経が27日~31日にあって、それから12日後にまた月経が来ました。これって月経きすぎですよね。もともと月経不順とかもなく今まで過ごしてきました。性交渉もしたことがないです。

何かの病気なのでしょうか?不安でたまらないです。

A,この症状から想像される病態としては無排卵症が考えられますね。
月経周期が整うまではホルモン療法を受けられたらいいと思います。


Q,無排卵症というのは治療した方がいいのでしょうか?また妊娠をしにくくなるということはないですか?

A,もし今すぐに子供が欲しいということでしたら無排卵の方は治療が必要です。
いまは妊娠は考えていないという方でしたら、月経周期を整えるためにホルモン治療を受けられたら良いと思います。

 

2か月、生理がない場合、排卵障害も考えられます

Q,前回の生理から2ヶ月生理がありません。

ネットで色々調べて病院に行けば生理を起こさせる薬か治療をしてもらえると聞いて別の病院で見てもらったのですが、
特に異常はない。そのうちくるから、後数ヶ月しても来なければ考えよう、といわれました。
このまま待っていてもいいのでしょうか?妊娠も希望しているので心配です。

A,2か月も生理がない人は排卵障害もあると思われます。
妊娠を希望しているのであれば、排卵誘発治療が必要だと思われます。
その治療を早く始めたいのであれば、お薬を飲んで月経を早くおこしたいですね。

 

PMSと不妊について

Q,こんにちは、宜しくお願いします。

私は生理前のPMSが強く、少しの事で落ち込んだり、泣けてきたり、イライラしたりというのが毎回あります。治療が必要でしょうか。
ダイエットのせいか、生理の量が少なく、周期が以前に比べると早くなって来ました(25日です)閉経が近いのかと動揺してしまいます。

結婚して4年ですが、まだ子供がひとりもいません。
42歳ですし、こんな状況ですので子供は諦めた方がよいでしょうか。


A,42歳という年齢は妊娠にはかなり不利な要因ですが、全く可能性がないわけでもありません。
年齢を考慮してできるだけ早く体外受精をされた方が良いと思います。

 

OHSS:腹水が溜まっていなくても腹囲は増大するのでしょうか。

Q,先日体外受精で26個採卵し、卵巣が7-8㎝、腹部膨満感があり、軽度ー中等度のOHSSと診断されたのですが、そんなに腹水が溜まっていなくても腹囲は増大するのでしょうか。

太っただけなのかわかりません。OHSSによるものならいつ頃元に戻りますか?
お返事よろしくお願いします。

A,26個もの卵を採卵できたということと、卵巣が8cmに腫れたということを考え合わせると、OHSSは軽症ではなかったと思われます。そういう方は腹水がたまっていなくても、全身に浮腫があるはずです。そのために腹囲も大きくなると思います。

OHSは妊娠が成立しなければ次回の月経時にもとにもどります。もし妊娠が成立していた場合にはもう少し長い間続くことになります。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の治療に関するご質問

 

Q,OHSSの治療にテルロンを使用することはありますか。
カバサールはよく聞くので、気になりました。
よろしくお願いします。

A,テルロンとカバサールは共に高プロラクチン血症の治療に使われます。
ただし卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の治療に使われるのはカバサールのみです。

「当院で行っている不妊症治療について」 という題で講演

製薬会社の人たちの中にはMRと呼ばれる人たちがいます。
この人たちは医師に自分の会社の製品についての情報提供をするのが役目なのですが、診療内容についても勉強をする必要があるので、会社の中で勉強会を開かれています。
17日に私は、とある製薬会社に出向き、「当院で行っている不妊症治療について」という題で講演をしてまいりました。
不妊治療の中でも体外受精に至るまでの不妊症治療について講義をさせていただきました。
みなさんにとても熱心に聴いていただけたので、お正月返上でスライドを作成した甲斐がありました(笑)

子宮体癌予防に不妊治療を考えるならルトラールより、低容量ピルが望ましい。

多嚢胞性卵巣の患者さんからのご質問

Q,多嚢胞性卵巣でルトラールを二年服用しています。
子宮体がん予防の為にはルトラールで毎月生理を起こさせるよりも
低用量ピルの方が良いと聞きました。
ルトラールとピルどちらが良いのでしょうか?

A,多嚢胞卵巣の患者さんはそうでない人より将来子宮体癌の発生率が若干高くなることが知られています。その原因としてエストロゲンとプロゲステロンという2つのホルモンの比率が問題だと指摘している研究者もいます。

その観点から考えればホルモン剤で消退出血をおこすものであれば、ルトラールでも低用量ピルでもどちらでも大差がないと考えられます。
それよりもルトラール内服では排卵が抑えられないので、卵巣内に未熟な卵胞ができてしまうことが問題だと私は思います。この未熟な卵胞が将来排卵誘発治療をしたときに邪魔になる可能性が高いと思われます。
ですから将来の不妊症治療を考えるなら低用量ピルの方が望ましいと思います。