不妊治療

「妊娠するまでは飲酒は問題ない」との情報が多いですが、これは正しいのでしょうか?

Q,貴院でお世話になっている者です。
PCOSで不妊治療中です。

不妊治療中のアルコール摂取についてご相談させてください。インターネットでは「妊娠するまでは飲酒は問題ない」との情報が多いですが、これは正しいのでしょうか?
また、先日読んだ本の中に、「排卵日にアルコールを飲むと、卵子の減数分裂に影響を及ぼし、染色体異常につながる」という記載がありました。
排卵日と思われる日に夫も私も飲酒していたので、心配です。
お忙しいところ申し訳ありませんが、どうぞ宜しくお願い致します。

A,あらゆる薬剤は妊娠が成立するまでは卵子に影響を与えないことがわかっています。
アルコールも1種の薬剤と考えてもいいわけですので、排卵日に飲酒をしても卵子には影響を与えないと考えていいと思います。
基礎体温で高温相が13日以上続いたら、アルコールを含めてすべての薬剤の服用を中止してください。このルールを守っていれば、胎児に薬剤の影響が及ぶことは無いと考えていいのです。

 

つわりが軽いと流産とか聞くのですが?

Q,相談させてください。
現在妊娠7週はじめと推定されます(基礎体温などより)

1人目のときは、食べづわりや胸のハリがひどく、仕事を休まねばならないぐらいだったのですが、今回全くつわりらしき症状がありません。

つわりが軽いと流産とか聞くので心配です。


A,つわりの強弱と流産とはあまり関係がありません。ですからつわりの軽いことを心配する必要はありません。
基礎体温上で妊娠7週という事がわかっているのでしたら、できるだけ早く超音波検査をうけてください。正常妊娠でしたら胎児の心拍が確認できるはずです。

 

38歳で妊娠する(出産、初産)

Q,先日、流産したために次の妊娠に向けて、いろいろと自分なりに調べたり悩んだりしているのですが38歳で健康な赤ちゃんを産むというのは難しいことなのでしょうか?
やはり流産や早産、障害を持つ子供を産む確率は上がるのでしょうか?

できれば健康な赤ちゃんを授かりたいと思っています。
今からでも若々しい卵子を作れる薬や方法などはあるのでしょうか。
無知な質問で恥ずかしいのですが、よろしくお願いします。

A,年齢と共に卵子の染色体異常の発生率は上昇することが知られています。ですから年齢と共に流産の発生率は高くなりますが、これらを改善する方法は残念ながら今のところよくわかっていません。
しかし異常の発生する率より正常の妊娠が生ずる率のほうがはるかに高いわけですので、38歳で健康な赤ちゃんを産むというのは決して無理な事では無いと思います。

着床出血は妊娠成立直後におこるもの

Q、妊娠希望の者です。
本日で最終生理日より4週間、最終性交日より2週間です。
クロミッド内服により卵胞が多数出来たため、10日間プラノバールを服用し、12/7朝に服用終了しました。
12/9 より少量の性器出血があり、リセットの生理が始まったのだと思いましたが、3日目になっても本格的な出血が始まりません。ナプキンをつけても全く汚れず、 たまにトイレットペーパーにピンク色もしくは茶色のおりものが付く程度です。おとといの妊娠検査薬で陰性であったため、そのうち生理が始まるのだと思いま すが、着床出血というのもあると聞きました。

ご意見聞かせてもらってもよろしいでしょうか。
よろしくお願いします。


A,着床出血は妊娠成立直後におこるものですので、この時期の出血は該当しないと思います。
ただし妊娠4週過ぎに出血する症例がありますので、13日になっても高温相が続いていましたら再度妊娠検査をしてみられたら良いと思います。

 

卵胞チェックとHCGで治療中です。排卵後(黄体期)の基礎体温について。

Q,基礎体温についてお伺いしたいのですが。
自力排卵が難しいため、卵胞チェックとHCGで治療中です。

普通は排卵後は高温期に入りますが、わたしの場合、排卵したと思われる日の翌日一日だけ高温になり、その後また下がってしまうのです。黄体機能を調べるために採血しましたが、異常なしとのことでした。治療始めて7回目のリセットです。
年は20代半ばで、1人目が異常分娩でした。


A,排卵後は黄体期と呼ばれプロゲステロンというホルモンが分泌されます。このホルモンは体温上昇作用があるので、黄体期の基礎体温は高温相になるのです。
黄体期にプロゲステロンを測定して、その値が10以上ある方でしたら黄体機能は正常と判定してもかまわないと思います。その場合は高温相にならなくても排卵はしているので、妊娠する可能性は十分にあると思います。