院長のひとりごと

不妊治療の結果、先日妊娠された患者さん

今日来られた患者さんのなかで最近妊娠された患者さんが見えられました。
今後の妊婦検診をどのようにするかを相談したところ、当医院で検診をされるということになりました。
前の病院で不妊治療をされていたらしく、当医院に来られて数ヶ月で妊娠となりました。

甲状腺の検査をし、その結果に合わせた治療を行い、妊娠となりました。

甲状腺の検査を不妊治療の患者さんに行うことは、一般的な検査ではないかもしれません。
不妊治療を行うにあたって、この検査はホルモンの専門家では一般的な検査です。

本年も宜しくお願いいたします。

あけましておめでとうございます。

年が明けるたびに自分の体力の衰えをどのようにカバーするか?という問題に直面します。
数年前までは、日曜日にテニスやゴルフをすることで体力を維持できていました。
しかし最近はこれだけでは体力の維持が難しいと感じるようになり、昨年から筋力トレーニングを週に1回取り入れるようにしています。
内容は今はやりのコア・トレーニングというものですが、頭脳を若く保つためには体も 
若くなくてはいけないと思って、これに取り組んでいます。

昨今は自分のかかりつけ医を持つことが推奨されていますが、
若い女性には月経痛や
不妊症などで関与し更年期の女性にはホルモン療法でかかわっている婦人科医は
かかりつけ医になるにも適していると思います。
そのための勉強を今年も昨年以上に取り組んでいきたいと思っています。

本年も宜しくお願いいたします。

 

不妊治療 多のう胞性卵巣の方の血栓症のリスクはそうでない人に比べ高い

 

昨日の警察病院での勉強会での内容ですが、

不妊治療患者の病態 「多のう胞性卵巣」
「多のう胞性卵巣」の患者さんたちが、若いころから、血栓症のリスクが多のう胞性卵巣でない人に比べ、高いという論文を読みました。

「多のう胞性卵巣」とは排卵がうまくできなくて、排卵誘発治療を必要とする病態です。
血栓症の予防する方法としては、現在のところ低容量ピルの内服が効果があるようです。

大阪警察病院で勉強会

本日は定期的に参加しております、警察病院での勉強会に参加しました。
テーマは妊娠中に気胸を起した患者さんについてでした。
お産の時にいきむと、胸腔圧が上がって気胸を誘発してしまうので、硬膜外麻酔を併用して管理するのがポイントでした。


 

不妊治療-黄体機能不全-

不妊治療を受けている方の中で、「黄体機能不全」と診断されて、何のことか分からない方へ書きます。

そもそも黄体というのは、卵巣の中で卵子が排卵した後にできるものです。
この黄体から分泌されるホルモン(黄体ホルモンといいます)には体温を上昇させる作用があるので、基礎体温上で高温相が形成されるのです。
黄体は妊娠が成立しなければ12日後には消えてしまいます。ですから、妊娠しなかった時は高温相が12日以上続くことはないのです。

この黄体からのホルモン分泌が悪い人は、排卵しているにもかかわらず、高温相が短くなります。
基礎体温で高温相の日数が9日以下でしたら黄体機能不全の疑いが濃厚です。
排卵があっても、なかなか妊娠しない方は婦人科で、一度黄体ホルモンの血液検査を受けてみるといいですね。
検査が出て、はじめて黄体機能不全の診断がつく人もいるからです。

この黄体機能不全は、排卵するまでの卵胞が十分に成熟していないのが原因と考えられています。
ですから、排卵誘発剤を使って卵胞を成熟させるのが、主な治療法ということになります。
しかし、排卵誘発剤は作用が強力であると共に、いろいろな副作用もあり得るので、
専門医でないと使用がなかなか難しい薬剤でもあります。