院長のひとりごと

開業10周年を迎えて

おおつかレディースクリニックは本年7月10日に、開業して満10年を迎えました。

節目の10年を迎え、今までお世話になった皆様に感謝の意味をこめてクリニックにてパーティーを開きました。総勢80名を超えた方に来ていただき、今までの我々の取り組みを見ていただきました。

患者様に気持ち良く過ごしていただくために何度も改造を繰り返したこと、患者様への病状説明の時間を十分に確保するために電子カルテを運用していることなどを、皆様に見ていただきました。

2次会は心斎橋のセント・ジェームスというジャズクラブに皆様をご招待しました。実はここで家内のいとこがボーカルで歌っているのです。私たちの年代に合わせて1970年代の曲を選んで歌ってもらい、楽しいひと時をすごすことができました。

私たちがいろいろな人に支えられたおかげで、このクリニックを経営できたんだということが実感できた夜でした。

ありがとうございます。
 

警察病院での勉強会「子宮がんのワクチンについて」

子宮がんのワクチン(人パピロマーウイルスに対するワクチン)は
本当に発ガンを防止しているのかを検証した論文を勉強してきました。

ワクチンを打った人と、A型肝炎ワクチン(偽薬)を打った人とでの比較を行なった論文です。
ワクチンを打った人はA型肝炎ワクチン(偽薬)を打った人よりも年齢、体の状態によって変わるようですが、48ヵ月後の異形成(前ガン状態)の発生数をおさえていることが確認されました。
15歳から18歳の間にワクチンを打ったひとの場合98%の異形成(前ガン)になるのを防いでいるというデータがありました。

今の日本の大学病院の医局制度の元ではこのような検証はできないと思いました。

神戸ポートピアホテルでの日本産婦人科学会

4月13日~15日は神戸ポートピアホテルで日本産婦人科学会がありました。
日曜日のプログラムのメーンテーマは
産科が「脳性麻痺児発生予防」 で
婦人科は「パピローマ・ウイルス感染を意識した子宮癌の前癌状態の治療」でした。

常に新しい知識を取り入れていかないと、自分の患者にベストの治療はできないことを実感しました。

何歳まで妊娠できる?【卵子の老化について】

先日、NHKの番組を見ていると、不妊に関する番組が放映されていました。
最近は女性が出産を考える年齢が遅くなり、いざ、子供をと考え、病院に行くと年齢の壁を知るという方が 多いという話です。

医者の立場にあると、当たり前と思っていたことなのに、結婚適齢期があるように、妊娠適齢期があり、高齢になり出産を考えると、いろいろハードルが高くなり、費用・時間もかかるようになる。

この事実を若い人に知ってもらっていたら、人生設計に役立つのにと考えます。

ちなみに不妊治療では、一般的に37歳を過ぎると妊娠率は低くなってくるというデーターがあります。当クリニックで治療を受けられる方は主に保険を使いますから、36歳以下の方が望ましいと思います。

尚、NHKの記事が載っていたので、
https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/200/110022.html
 

流産後には次の妊娠までどれだけ待つべきか?

本日は警察病院での勉強会の日でした。
発表は持ち回り制なので、本日の発表は私が行いました。
発表の内容は「流産後には次の妊娠までどれだけ待つべきか?」というテーマでした。
今までは流産後に6か月は次の妊娠を待つべしという意見が多かったが、最近の研究では
それほど長い時間待つ必要は無いということになってきたようです。