子宮がん・乳がん検診

癌検診は「子宮ガン検診」と「乳がん検診」があります

癌検診の目的は、自覚症状のでていない早期の癌を見つけることにあります。
ですから、おりものや不正出血などの症状がなくても、また乳房のしこりなどがなくても受診される事をお勧めします。

子宮ガンには、子宮の入り口に発生する「子宮頸がん」と子宮の奥に発生する「子宮体癌」の2種類があります。ですから子宮ガンの検診にも、「子宮頸がん検診」「子宮体癌検診」という2つの種類があることになります。
癌検診は原則として保険診療でうけることができます。

ただし大阪市在住の方は下記のような特典を利用することもできます
(不正出血などの症状がない事が条件です)
*大阪市在住で70歳以上の方は子宮頸がん検診、乳がん検診ともに無料です。

子宮頸がん検診

20歳以上の方は 2年に1回に限り 自己負担400円で検診を受けることができます。

乳がん検診

30歳以上の方は1年に1回に限り 自己負担1000円で検診を受けることができます。

子宮頚がん

子宮頚がん

子宮体癌

子宮体癌

 

子宮ガン検診は痛くはないの?

子宮頸がんの検診は、子宮の入り口を専用の器具で細胞を取ってくるだけですので、痛みはほとんどありません。
子宮体癌検診は子宮の中に器具を挿入しなければなりませんので、多少の痛みを伴いますが、麻酔をしなくてはいけないほどではありません。

 

子宮ガンの症状

初期症状は、おりもの・不正出血などです。不正出血というのは月経時以外に出血があることをいいます。
これらの症状がある方はもちろんのことですが、癌の早期発見のためには、自覚症状がなくても1年に1度は検診を受けることが望ましいと言えます。
たとえば「自分のお誕生月に検診を受ける」と決めておかれると忘れなくていいかもしれませんね。

 

子宮頸がんとヒトパピローマウイルス

子宮頸がんの発症にはヒトパピローマウイルス(HPV)が関与していることが最近の研究で明らかになりました。このウイルスは性行為により子宮の入り口に感染します。
ですから、性行為の開始年齢が若い人や、セックスパートナーが多い人などはこのウイルスに感染しやすい人だということになります。

他の癌は高年齢になるにしたがって発生率が上昇しますが、子宮頸がんは若い人に発症するのが特徴です。最近は性行為の開始年齢の若年化がすすんでいますので、子宮頸がんの発症年齢の低年齢化が問題となっています。
ヒトパピローマウイルス(HPV)には100種類以上が報告されていますが、この中の15種類が発ガンに関係するのでハイリスク群と言われています。

その中でも特に「HPV16型」と「HPV18型」が特に子宮ガンの発ガンに関与しているとされています。子宮の入り口にこれらのハイリスク群のHPVに感染しているかどうかは、検査で調べることができます。
検査は自費で行われることが多いのですが(当院では7000円)、子宮ガンの検査で軽度異常が出た方には保険が適応されることもありますので、医療機関で相談されたら良いと思います。

 

乳がん検診

検診の方法

視触診

乳房超音波検査

乳房に超音波装置を押し当てて癌の影が映るかどうか検査します。

マンモグラフィー

乳房を透明な板ではさんだ後、特殊なX線で乳房を撮影します。
当院ではマンモグラフィーの装置はありませんが、乳房超音波検査は受けていただけます。