ピルを使いたい

ピルを飲んでいただきたい方はこんな方です

  • 月経周期が不順なので、周期を規則正しくしたい方
  • 月経痛がつらいので、軽くしたい方
  • 月経量が多いので、出血量を少なくしたい方
  • 貧血を改善したい方
  • にきびや多毛症が気になるので改善したい方
  • 卵巣がんや子宮体がんのリスクを下げたい方
    (ピルを飲んでいるとこれらのガンになる可能性が低くなるといわれています。)
  • 良性の乳腺疾患のリスクを下げたい方
  • 骨盤内感染症のリスクを下げたい方
    (骨盤内臓感染症は卵管、卵巣、子宮内像などの炎症を引き起こし、不妊症の原因になることもあります
ピル避妊法のメリット

ピルの避妊法としてよい点は、何と言っても避妊効果が高く、女性自身が行えることです。
また、ビルを飲んでいると避妊効果以外のメリットもあります。 ピルのメリットとデメリットのバランスは、飲む人の年齢や健康状態、ライフスタイルなどにより異なります。 一般的に、タバコを吸わず避妊を希望する健康な人であれば、メリットがデメリットを上回るといわれています。

 

ピル服用の料金

自費治療でピルを服用される方
ピル名(自費) 費用
ファボアール28 2700円
アンジュ28 2800円
トリキュラ28 2800円

初診料:1500円 ピルカウンセリング
再診料:400円

保険適用で、ピルを服用される方
ピル名(保険治療) 費用
ルナベルLD 保険により3割負担
ルナベルULD 保険により3割負担
ヤーズ 保険により3割負担

初診料:850円 ピルカウンセリング
再診料:380円

※自費治療でのピル処方は短時間で処方が可能な場合があります
※保険でのピル処方の場合は、診察後でないと処方できませんので、待ち時間が発生します

※ピルで当医院に通院されている患者さんには
ピルに関する服用中の飲み忘れ、トラブル、不安を診療時間内であれば、看護士によるお電話での対応が可能です。
その際、診察券番号をご用意ください。
生理の日程を変えることができます。

 

ピルの副作用について

ピルを飲むと太るから飲まないという方が時々いらっしゃいますが、
「ピルの副作用のために太る方はいません」

ただ、ピルを内服することで食欲が増進する方がまれに見られます。
こういう方は食欲をコントロールする努力が必要になります。
吐き気、おう吐、頭痛、乳房の張り・痛み、不正出血などの症状を飲み始めの頃に訴える方がいらっしゃいますが、続けているうちに症状が軽減する方がほとんどです。

 

血栓症

血栓症 最も心配される副作用が血栓症ですが、主としてタバコを吸う方や高血圧、高脂血症、肥満の方に発生する事がわかっています。
上記リスクを避けて頂ければ、血栓症を心配する必要はありません

 

ガンとの関係

ピルを飲んでいると、乳ガンや子宮頚ガンになるリスクがわずかに高まるといわれていますが、ピル内服中の方は定期的に検診を受けていただければ、これらのガンは早期発見が可能です。一方、ピルを飲んでいると、卵巣ガン、子宮体ガンになる可能性は低くなるといわれています。

 

 

 

緊急避妊ピルについて

普通ピルとは全然別の飲み方で「緊急避妊ピル」というものがあります。
緊急避妊ピルは避妊に失敗してしまった時や、性交渉をもった後に実は妊娠する危険のある日であることがわかった時などに対処する方法です。
あくまで緊急避難的な避妊方法であることを覚えておいてください。

 

避妊効果

この薬によって妊娠しない確率は98%以上です。かなり高い率です。

服用時間 妊娠を予防する確率
24時間以内 99%
25時間から48時間以内 98%
48時間から72時間 97%

WHO(世界保健機関)の発表による

それでも妊娠してしまう人は1~2%くらいあることを覚えておいてください。
通常は2週間以内に生理があります。生理がくれば妊娠していないと考えられます。 
内服後20日たっても生理がこなかったら、妊娠の可能性がありますので、産婦人科に相談してください。

 

薬の副作用について

薬剤の副作用として報告されているのは、不正出血、嘔気、疲労感、下腹部痛、頭痛などですが、従来のものより副作用の程度はかなり軽くなっています。


※緊急避妊ピルは保険適用外です。当院では緊急避妊ピルに引き続いて低用量ピルの内服を推奨しています。
薬剤費の総コストは 初診料+緊急避妊ピルの費用+低用量ピルの薬剤費 を合計して 1万円です。

 

緊急避妊ピルの飲み方

性交があってから72時間以内に2錠を一度に服用していただきます。